税理士には、年間36時間の研修受講義務があります。

公認会計士には、年間40時間の研修受講義務があります。

どちらも4月〜3月の1年間で区切ります。

公認会計士であることを以て税理士資格を有している私は、どちらの義務も満たす必要があります。

両方で認定される研修もあるため、36+40=76時間の研修を受講しなければならない、というわけではないのですが、どちらもクリアできるように受講時間数を確認しておく必要はあります。

この3月は、ちょっとヒヤヒヤものでした。

税理士の認定研修

税理士の主な認定研修には次のものがあります。

  • 税理士会、支部主催の集合研修(会場に出向いて受講)
  • 上記の集合研修の録画がインターネットで配信されるマルチメディア研修
  • 他士業の協会(公認会計士協会など)主催の集合研修
  • 自己学習

会計士の認定研修

会計士の主な認定研修には次のものがあります。

  • 協会、地方会(東京会など)主催の集合研修(会場に出向いて受講)
  • 上記の集合研修の録画がインターネットで配信されるeラーニング
  • 他士業の協会(税理士会など)主催の集合研修
  • 自己学習

受講と申請

このうちから、自分で選択して、年間で36時間/40時間以上となるように受講します(会計士の研修では、分野によって最低履修時間が定められているものがあります)。

両方に含まれる「他士業の協会主催の集合研修」は、税理士・会計士の両方の認定研修となります。

例えば、税理士会主催の集合研修に出席すると、まずそこで税理士の認定研修としてカウントされ、あとで自分で会計士協会にインターネットで申請することにより、会計士の認定研修としても受理されます。

会計士の認定研修の方が、会計、監査、税務、コンサルティングと認定される研修の分野が比較的広いため、税理士会主催の研修はほぼすべて会計士の認定研修としても認定されます。

受講義務未達のピンチ

私は昨年度、税理士登録したのですが、昨年度は、登録時期に応じて時間数が月割りで減免されたことと、新規登録者向けの集中的な研修があったため、税理士の認定研修の方は、苦労せずに義務をクリアすることができました。しかし、今年はフルに自力で研修を受講する必要がありました。

夏ごろまでは、がんばって税理士会や会計士協会主催の集合研修に出席し、順調に時間数を積み重ねました。

しかし、そのあとが続きませんでした。

秋を過ぎ、冬になるともう集合研修に出かける時間も気力はなく。

毎年お正月休みに、集中して会計士協会のeラーニングを受講していたのですが、今年はそれほどたくさん受講せず。

2月になり、もうやらなきゃと、まずは会計士協会の方で、税理士会の集合研修を申請しても足りない時間数の分、eラーニングを受講し終わりました(この時点では税理士会の集合研修は未申請)。

すると、3月14日に、会計士協会から「貴殿はCPE(継続的専門研修:Continuous Professional Education)の履修義務を達成していません」というメールが…。「今(=確定申告期限前日で自分の申告書を必死で作っていた)言う?」とメールを見て思わず声が出てしまいましたが、100%自業自得。先週、税理士会の集合研修の申請を済ませ、無事、義務をクリアしました。

次は、税理士の認定研修の方ですが、集中的にマルチメディア研修を受講して、こちらもクリアしました。

反省と抱負

税理士会のマルチメディア研修には、意外と(と言っては失礼ですが)面白いものがありました。

これまで、税理士会の研修というとマイナンバー制度や税制改正内容の研修しか受講したことがなく、「退屈」というイメージしかなかったのですが、考えてみれば、内容的にそうそう楽しい研修にはならないですよね。

今回、個別論点のものを選んで受講したところ、法文解釈(会計士出身の自分は弱いところ)から議論を展開していくものや、現場に即したものなど、中には難しすぎてついていけなかったものもありましたが、思った以上に勉強になりました。税理士会の研修に対する見方が変わりました。

税理士会のマルチメディア研修は、要約を添えれば、自己学習として、会計士の研修として申請することができます(逆は不可)。

税理士会のマルチメディア研修は無料(会費に込みなのでしょうが)、会計士協会のeラーニングは1コマ(2時間)2,000円。

税理士会のマルチメディア研修を受講して要約を書けば、自分の知識の整理にもなりますし、コストも抑えられます。

今年度は、計画的に税理士会のマルチメディア研修を受講して、会計士の認定研修と兼ねる、ということを心がけたいと思います。

研修受講義務との向き合い方

税理士会では、今年度分から、受講実績がホームページで公開されます。

会計士協会では、受講実績が公開されることは今のところありませんが、罰則はあります。

研修受講義務の趣旨は、専門家としての知識や業務水準の維持と向上です。

それらは本来、強制されるべき性質のものではなく、皆、それぞれの方法で研鑽に励んでいると思います。

ただ、知識や業務水準の均質性というところに着目すると、税理士会・会計士協会として認定している研修を受講すべき、ということになるのでしょう。

その中でも、自分が興味をひかれるもの、弱いなと思っているものを選択することで、研修の受講をできるだけ楽しく有意義なものにしていけたらと思います。

今日の花

キイチゴ(バラ科、原産地:日本)

赤みがかって、かくかくと曲がった姿の枝が特徴的です(枝の色はわかるでしょうか)。花はついていたりいなかったり、なのですが、今回はきれいに咲いたので写真におさめました。いけばなでは、枝の曲がりを見せるために、花や葉はかなり切り落としてしまうのですが、これは家で好き勝手にいけたものなので、花も葉も多めに残しています。