この時期に、新しくしたことがいくつかあります。

この時期(=税理士業界的繁忙期)「なのに」と言いたいところですが、繁忙期のない生き方が理想なので、「なのに」はつけません!

今日取り上げる新しくしたことは、同業の方向けです。

税務ソフト~「所得税の達人」導入

JDLから達人へ

税務書類の作成と申告には「JDL IBEXクラウド組曲Major」の税務ソフトを使っていました。

法人税など引き続き使っている税目もありますが、この確定申告から、NTTデータの「達人シリーズ」を導入しました。

税務ソフトですので、お客様に直接の影響はほとんどなく(両方使ってみて、間違えるリスクはどちらもあまり変わらないと判断しました)、あくまで自分の使い勝手の問題です。

以前勤めていた税理士事務所では達人を使っていたので、開業しようと決めて税務ソフトを検討し始めたときにも、当然、達人は候補に入っていました。

結局、JDLにしたのは次の理由からでした。

  • 達人は値段が高い
  • 勤務時代に「ここは自動で数字入って(泣)」と思った箇所がいくつかあった
  • 会計ソフトをJDLにすることを決めていた
  • JDLでデモを見せてもらって、使えそう(操作できそう、という意味)と思った

一番のネックはやはり価格でした。

どちらも一般のホームページに料金が記載されているので書いちゃいますが、

法人税、勘定科目内訳書、事業概況説明書、消費税、所得税、減価償却、マイナンバー、電子申告

の合計(2019年2月28日時点)は、

  • 達人…226,500円(税別)
  • JDL…78,000円(税別)

と、約3倍の差があります(開業したときから価格改訂されているかもしれませんが、大きくは違わないと思います)。これは開業当初にはとても大きかったです。

導入のきっかけ

今回、達人を導入した直接のきっかけは、期中廃業のケースで、ソフト間の連動がどうしてもうまくいかなかったことです。

マニュアルを見てもわからず、サポートに聞くとまあまあのお金がかかります。

1年半ほど経ってもJDLの操作に未だ慣れなかったこともあり(使う頻度の問題もあるとは思いますが)、

「もうお金かかってもいいです…(泣)。」

となり、まずは所得税から変更しました。

ひとり税理士の先生ですと、所得税は国税庁の確定申告書作成コーナーを使う方もいらっしゃいますが、自分はどうも苦手で…。

おかげさまで快適です!

気に入っているところと苦手なところ

同業の方にしか参考にならないと思いますが、せっかく2つソフトを使っているので、自分の気に入っているところと苦手なところを書いておきます。

JDLの気に入っているところ

  1. 法人税の納税充当金の入力が楽
  2. 法人地方税の分割基準の計算がソフト上でできる
  3. 電子申告がやりやすい
①法人税の納税充当金の入力が楽

納税充当金入力前の当期純利益を別表四に入力し、納税充当金の計算を行うボタンを押すと、税金計算がされて、税額一覧表が表示されます。未払法人税等の合計金額を所定の欄に入力して登録すると、別表四の当期純利益が自動で更新されます。

会計データに戻って、未払法人税等の金額を入力し、試算表を集計して、当期純利益が別表四の当期純利益と一致しているか確認すればよいのです。

仕組みを把握するまでに一苦労しましたが、理解してからは、便利さに感激しました。

②法人地方税の分割基準の計算がソフト上でできる

期中に他県に事務所を開設・他県の事務所を廃止したり、規模拡大またはリストラで事務所の人員が急増減したときの分割基準の計算を行うための入力画面があります。

特に、人員の急増減について、期中の月末人員数を入力していくと、分割基準で使うべき人員数を自動計算し、申告書に反映してくれます。

入力画面のありかを見つけるのに迷いましたが、以前の事務所では手計算していましたので、これも仕組みがわかってからは感激しました。

③電子申告がやりやすい

画面上部のメニューを選択して、1画面の中で、データの取り込み→データの確認→税理士署名付与→電子送信ができ、スムーズだと思います。メニューも時系列で作られており、個人的にはわかりやすいです。

データの取り込みも、法人税の場合、法人税申告書、決算書、勘定科目内訳書、事業概況書が一度に取り込めるのは嬉しいところです(達人は別々に取り込み)。

JDLの苦手なところ

  1. 個人事業で会計データを作る場合、会計データを決算書ソフトに取り込み→決算書データを申告書ソフトに取り込み、と2回取り込みが必要
  2. 減価償却ソフトへの入力の際、有形・無形固定資産と繰延資産が別メニューになっており、メニューの切り替えが必要
  3. マイナンバー管理ソフトがわかりにくい
①個人事業の会計データから申告書作成までに2回取り込みが必要

この場合、もし会計データを修正すると、決算書に取り込み、申告書に取り込み、と、取り込み作業が2回必要です(間違えるな、って話なのかもしれませんが…)。

達人の場合は、決算書と申告書が一つのソフトですので、決算書を直せば申告書には自動で修正が反映されます。

②減価償却ソフトのメニュー構成

JDLは、有形・無形固定資産と税法上の繰延資産(礼金など)の入力画面が別メニューになっています。

入力画面が別なだけでなく、帳票印刷するにも、有形・無形固定資産と税法上の繰延資産は別々に部数を設定して出力する必要があります。

達人は、全部一度に入力できて、全部一度に出力できるので、細かな点ではありますが、ストレスが少ないです。

③マイナンバー管理システムがわかりにくい

これは私の理解力の問題だと思いますが、個人的には、とにかく使いづらかったです。特に、同じデータができてしまうことが多々ありました。

以前の事務所では、マイナンバーの管理権限はなかったため、今回初めて達人のマイナンバー管理システムを使ったのですが、画面も見やすく、楽でした。

初期設定で「データベースを作る」というところがわかりづらかったのですが、フォルダみたいなもので、一度作ってしまえば、あとはそこに顧客ごとにデータを追加できます。

ただ、仕組みとしては同じはずなので、やっぱりこれは好みの問題なのかもしれません。

他の税目どうする?

上に書いたように、法人税ソフトについてはJDLを気に入っているところがあり、こちらも変えるかはまだ悩んでいます。

税務ソフトが2つあるのはもったいない気もしますが、これだけ差があると、コスト的にはそう変わりませんので、うまく管理できれば、住み分けて使うのもありかな、と。

更新まで、もう少し考えてみようと思います。

次回に続く。

今日の花

桃(バラ科、原産地:中国)

そういえばもうすぐ桃の節句だったと、花屋さんで買ってきました。しかし、お雛様はいません。いないというか、まだ出していないのです。立春を過ぎたら出して、雛祭りが終わったらすぐにしまう、と言われますが、立春を過ぎるころから雛祭りが終わる時期は繁忙期(あ、言ってしまった)で、そんな余裕がありません。そのため、今年も含めてここ数年は、旧暦とこじつけて、確定申告が終わると出して4月3日過ぎまで飾っています。その時期には当然桃はないので、うちのお雛様は桜と一緒に飾られます。来年は、桃と一緒に出してあげたいです。