USENと東京芸術大学が共同で、残業の削減を目指し、「帰宅を促す音楽」を制作するそうです。

自分が残業していたときの心理を考えると、仕事が終わらないだけでもなかったような気がします。

みんながいるから

監査法人に在籍していたころは、直行直帰(自宅からクライアントに直接行き、クライアントから自宅に直接帰る)ができました。

とはいえ、私自身は、都内のクライアントへ出勤した場合はほとんど毎日事務所に戻っていました。

やるべき仕事がある、というのはもちろんありました。

複数のクライアントを担当するようになると、クライアントでの作業中に他のクライアントから質問のメールが届く、といったことがありましたが、よほど緊急の要件でない限りその場で対応することはできませんので、どうしても事務所に戻ってから、ということになっていました。他にも、書類を作らなければならないとか、調べものをしたいとか、そういった監査作業以外の業務・作業をこなせる日、というのがスケジュール上ほとんどありませんでしたので、事務所に戻ってやっていました。

ただ、「戻ると同期に会える」とか、「戻ると(顔を見たい)誰かに会えるかも」とか、「家に帰っても一人だし」といった理由も、まあまああったように思います。「ちょっと終わらないけど、戻ればいいか。」という感覚になってしまうのですね。

夜中の12時を過ぎると、淡々と面白いことを言い出す人が現れて盛り上がってくるような現場もあり、意外と楽しくやってたなあ、と思います。それも5年目くらいまでで、あとは体力が続かなくなりましたが。

解決すべきこと

帰りたい気分になる音楽を聴き、社員が帰りたい気分になることによって残業が減るのであれば、それは幸せな職場であるというか、そもそも必要ない残業が多かったということなのではないかと思います。

誰かに仕事が集中してその人が追いつめられるという状況は、いつまでたってもなくなりません。音楽を作ること自体が悪いわけでは決してありません(つきあい残業のようなものがなくなればめでたし)が、要領のいい人・悪い人とか、うまく逃げられる人・頼まれたら断れない人がおり、限られた人が損をしていて、仕事量のバランスとか、公平・公正な評価とか、そういったものと合わせて取り入れなければ、見た目上残業は減っても、誰かのところにしわ寄せがいくだけになるように思います。

他方、断れない人は、少し、逃げることを考えてもいいのではないかと思います。

逃げても、会社は回ります。他の誰かに、かわりにしわ寄せがいくかもしれませんが、自分が逃げなかったらその誰かがほめてくれるかといったら、そんなことはありません。自分を守れるのは自分しかいません。仕事が回らなくなったら、怒鳴って押し付ける上司も多いかもしれませんが、本当は回っていないんだということを露呈させることが、変化のきっかけになるのではないかと思います。

自分という存在を、仕事や会社に占有させすぎないこと。

そういうバランス感覚を、今しわ寄せが来てアップアップになっている人も、ひとりひとりが持つことが大切なのではないかと思います。

今日の花

ピンポンマム(キク科、原産地:中国(推定))

菊ですが、まん丸の形の花が特徴的です。いけばなではもちろん、和装に合わせるブーケに使ってもかわいいです。丸い花だと、洋花のようですね。