「お小遣いもキャッシュレス」
中学生のお子さんのお小遣いをLINE Pay カードに入金して渡している、さらにそのカードを家計簿アプリに登録して、いつ、どこの店でいくら使ったか厳しくチェックしている、という記事がありました(2018年10月6日 日本経済新聞)。
えぇ、今ってそういう時代なの・・・。
現金でないお小遣いをもらうこともさることながら、親にいつどこでいくら使ったかを逐一チェックされるのは、自分だったらキツイけど・・・。
まあ、私が中学生だった30年以上前とは中学生を取り巻く環境がまったく違うので、仕方ないのかもしれません。
LINEはもちろん使っていますが、この記事を見るまで、LINEに「ウォレット」というメニューがあること自体、無関心でした。「ウォレット」の中の「LINE Pay」をタップしてみると、何やらいろいろなメニューがありました。
目次
LINE Payとは?
LINE Payは、2014年に開始されたサービスで、あらかじめアプリやカードに入金しておくと、その残高の範囲で支払いができます。銀行口座と連携することでユーザー間で送金できたり、外貨両替もできます。
2014年からあったサービスだったとは・・・。
私、2006年2月からモバイルSuica(現在はApple PayのSuica)を愛用していますが、ひたすらSuicaを使っているうちに、キャッシュレス決済のサービスの流れにうとくなってしまったようです。
LINE Pay vs モバイルSuica ①登録のしやすさ
LINE Pay | モバイルSuica※ | Apple PayのSuica | |
対応するスマートフォン |
|
|
|
クレジットカードの要否 | 不要(商品の支払いを行う場合は必要) | クレジットカードが必要 | 不要(チャージをする場合は必要) |
年会費等 | 無料 | 有料(ビューカードを登録する場合は当面無料) | 無料 |
※「EASYモバイルSuica会員」というクレジットカード登録不要でサービス一部制限ありの会員種別がありますが、今回は考慮しません(以下同じ)。
スマートフォンの種類を選ばない、クレジットカード不要、年会費無料、という点で、LINE Payは登録しやすいですね。
LINE Pay vs モバイルSuica ②入金(チャージ)
LINE Pay | モバイルSuica | Apple PayのSuica | |
現金で入金 | ○ | ○ | ○ |
銀行口座からチャージ | ○(口座振替受付サービスの登録が必要) | ○(限られた銀行、インターネットバンキングを利用) | × |
クレジットカードからチャージ | × | ○ | ○ |
オートチャージ | ○ | ○ | ○ |
残高上限金額 | 1,000,000円(本人確認後、各手段での入金上限の合算) | 20,000円 | 20,000円 |
LINE Payは、クレジットカードからはチャージできないようになっていますが、それでも残高の上限金額は、プリペイドにしては少しこわいほど大きいですね。
LINE Payは買い物に使うことがメインであるのに対し、Suicaは鉄道の切符代わりというところからスタートしているので、上限金額をそこまで大きくする必要はないということなのかもしれません(私見です)。
LINE PayもモバイルSuicaも、残高の範囲で買い物ができるプリペイド方式ではありますが、自分の感覚としては、モバイルSuicaをクレジットカードからチャージして継続的に利用すると、クレジットカードで後払いしているのと同じです。LINE Payは銀行口座からチャージするので、チャージする都度預金残高が減っていくわけで、月単位で資金繰り管理をしている自分には使いこなす自信がありません(税理士なのに)。
LINE Pay vs モバイルSuica ③支払
LINE Pay | モバイルSuica | Apple PayのSuica | |
支払方法 |
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LINE Pay カード
LINE Pay カード(冒頭に登場したお小遣いカード)は、チャージ式のプリペイドカードです。LINE Payにチャージすることで、カードを使えるようになります。国内外のJCB加盟店で、カード残高の限度内でクレジットカードのように使います。
コード決済
コード決済は、LINE Pay加盟店で利用できます。コード決済を選択すると、スマートフォンの画面にバーコードとQRコードが表示されます。これを店員さんが読み取ると、LINE Payの残高から支払いが行われます。
使ってみた印象
近所のLawsonで実際にコード決済を使ってみましたが、商品のバーコードを読み取るスキャナでそのままスマートフォンの画面に表示されたバーコードを読み取ってくれるので、とてもスムーズでした。
私のiPhoneは(分厚いケースを装着しているせいか)レジの端末でうまく認識されないことがあるため、この支払方法は便利だなと思いました。
ただ、自分の日常の行動範囲に限ると、コード決済を使えるお店はLawsonとココカラファインくらいで、今のところは少ないという印象です。
ちなみに、LINE Payに登録すると「LINEウォレット」の公式アカウントが自動で友達登録され、入金や支払を行う都度、トークが届きます。今回も、バーコードを読み取ってもらったその瞬間にトークが届いて、「ほんとに払えた♪」と、ちょっとうれしかったです。
オンライン決済
基本的には、残高の限度内での決済となります。
(おまけ)会計ソフトとの連携
LINE Pay | モバイルSuica | Apple PayのSuica | |
MFクラウド | ○ | ○ | ○ |
freee | × | ○ | ○ |
LINE Pay、自分に合う?
私個人としては、モバイルSuicaにかえて、あるいはプラスして、LINE Payを積極的に使いたいという思いには至りませんでした。
クレジットカードを持っているため、数千円までの買い物はモバイルSuica、それ以上の金額のものはクレジットカードという使い分けが自分の中で確立しています。LINE Payが使えるお店ならおそらくSuicaも使えるでしょうし、LINE Payに特徴的な「アプリ間での送金」も、自分の生活の中では使う場面が思い当たらないためです。
事業用のスマートフォン(iPhone SE)ではApple PayのSuicaを使えないので、そちらにLINE Payを入れるのはどうかなと考えもしましたが、LINE Payを使えるお店で事業用の何かを買ったりすることが、今のところなさそうです。
こう考えると、
- アプリ間で送金ができる
- クレジットカードを持てない学生さんなどが使いやすい
といった、自分のニーズとは少し離れたところに、LINE Payの魅力はあるのかな、と思いました。
おわり。
※記載の内容は2018年10月10日時点のものです。サービスの利用に際しては各公式サイトをご確認くださるようお願いします。
今日の花
クルクマ(ショウガ科、原産地:熱帯アジア)
ピンクの花びらのように見える部分は苞(ほう:葉が変化したもの)です。本物の花は苞の間の奥の方で小さく咲いています。