iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)に加入している従業員に、会社が掛金を追加して支払うことができる制度「iDeCo+(イデコプラス)」についてご紹介しています。

確定拠出年金は、あらかじめ決まった掛金を支払い、その掛金を元手に加入者自身が預貯金、投資信託等で運用し、掛金と運用収益の合計額で将来受け取る年金の金額が決まる年金制度です。

iDeCoは個人が任意に加入するものです。

iDeCo+を導入し、iDeCoに加入している従業員が支払う掛金に会社が掛金を上乗せすることで、

  • 従業員 → 自分の負担なく掛金を増やせるため、将来受け取る年金の金額が増える(可能性がある)
  • 会社 → 従業員に上記のメリットを感じてもらえると、福利厚生の一つの方法として、人材獲得やつなぎとめに役立つ(可能性がある)

というメリットがあります。

iDeCo+を導入するに当たって決めること

iDeCo+は、従業員が支払う掛金に会社が掛金を上乗せする制度ですので、従業員がiDeCoに加入していることが前提となります(iDeCo+の導入に合わせて新たに加入するのは可)。

これをクリアしたうえで、従業員(労働組合や従業員の代表者)と協議して決めるべきことがあります。

誰に掛金を上乗せするか?

iDeCo+では、基本的に、厚生年金保険加入かつiDeCo加入しているすべての従業員に対して、掛金を上乗せします。ただし、一定の資格を設けて、それを満たす者についてのみ上乗せすることができます。このため、すべての従業員を対象とするのか、一定の資格を設けるのか、設けるとすればどのような資格とするのか、について協議します。

一定の資格は、次の例に限り認められます。

  1. 一定の職種に属する者のみを上乗せ対象とする
    …職種とは、研究職、営業職、事務職などをいいます。就業規則等で、給与や退職金等の労働条件が他の宿主の従業員とは別に定められている必要があります。
  2. 一定の勤続期間以上または未満の者のみを上乗せ対象とする
    …試用期間中は上乗せ対象としないことが認められています。

なお、iDeCoへの加入を希望しない従業員に対して、加入を強制することはできません。

いくら掛金を上乗せするか?

iDeCoの掛金の最低月額は5,000円で、iDeCo+の対象となる従業員は掛金の月額上限が23,000円です(表の色付きの対象者に該当)。

対象者 月額
自営業者 月額68,000円(国民年金基金または国民年金付加保険料と合算で)
会社員・公務員等 会社に企業年金がない 月額23,000円
企業型確定拠出年金に加入 月額20,000円
確定給付年金と企業型確定拠出年金に加入 月額12,000円
確定給付年金のみに加入
公務員等
会社員・公務員等に扶養される配偶者 月額23,000円

従業員個人が支払う金額+会社が上乗せする金額の合計が5,000円以上23,000円未満となるように、会社の上乗せ金額を決めます。

基本的に、すべての従業員に対して同額を上乗せします。ただし、

  • 一定の職種
  • 一定の勤続期間

によって上乗せ金額を変えることは認められますので、すべての従業員に対して同額を上乗せするのか、いくら上乗せするのか、資格ごとに金額を変えるのか、について協議します。

なお、協議した結果決まった会社の上乗せ金額を加えると月額上限23,000円を超えてしまう従業員については、本人が支払う掛金の金額を変更する手続が必要となります。

従業員もiDeCoに関心がある場合で、資格についても勤続年数で上乗せ金額に差をつけるというような内容であれば、理解も得られやすく、協議は比較的難しくないかもしれません。

協議をまとめるまででも会社には相当な労力がかかっていますが、会社にはさらにやるべき手続があります。

次回に続きます。

今日の花

カーネーション(ナデシコ科、原産地:南ヨーロッパ・地中海沿岸)

白のカーネーションを染色したものです。ふだんは手に取らないのですが、たまにはいいかな、と思って買ってみました。茎やガクも、緑色ではありますが、普通のものよりもずっと青みが強いです。中心まで青く染まっているものと、こちらのように少し白が残っているものがあったのですが、あえて白が残っているものを選びました。こちらの方が、花びらに浮き上がる筋(花脈、というようです)が目立ち、面白いです。

1日1新
~1日1つ、何か新しいことをする試み

もへじ かぼすかすてら