つい最近までその存在を知らなかったAmazonビジネスに登録して1ヵ月。新たな動きがありました。

備品購入事情

開業してからもろもろ必要になる家電製品、事務用品、書籍など。

家電はヨドバシ.com(やや高い気がしますが、1品から送料無料でとにかく早く届く)、事務用品はアスクル(無印良品の事務用品もここで買える)を使っており、書籍は書店で見て購入という習慣が捨てられず、実店舗で購入しています。

通販といえばのAmazonですが、今まで事業用の買い物にはほとんど利用していませんでした。

私にとって、Amazonの最大のメリットはプライム会員の配送特典で、お急ぎ便、お届け日時指定便が無料で使えることですが、事業用に別のアカウントを作ったうえで配送特典を得ようとすると、そちらのアカウントでもプライム会員にならざるを得ません。

さすがに二重に会費を払うのはもったいない、と、Amazonの方が数千円安いものや、どうしても明日の朝までに必要な本などに限り、配送特典を使える個人のアカウントで注文することにしていたからです。

支払のクレジットカードは事業用のものにしていますし、「会計王18NPO法人用」は「個人の経費じゃないんですか?」とは疑われないでしょうから、税務処理としては問題ないのですが、「公私混同やめてください!」と言う立場上、注文履歴に仕事のものとプライベートのものが混在するのは避けたかったのです。

Amazonビジネス発見

ある日、調べもので検索をしていたところ、「ビジネス向けアマゾン」という広告が現れました。そこから進んでみると、法人・個人事業主限定のAmazonでした。2017年9月にサービス開始していたなんて、知らなかった・・・。

アカウント登録は無料。Amazonビジネスの主な特徴は次のとおりです(2018年10月29日現在)。

  • 豊富な品揃え
  • 法人価格(割引価格や数量割引)
  • 請求書払い対応
  • 複数ユーザーで利用可能(承認ルールの設定、購買グループの設定)
  • 購買・分析レポート機能

発見した当時(2018年9月中旬)は、Businessプライム配送特典の期間限定無料期間中でした。

期間限定ということはいずれは有料になるんだよね、と思いつつも、事業用のアカウントを無料で作ることができるのは魅力で、いろいろなページを見ていたところ、「Amazonプライム会員がビジネスアカウントを登録した場合、Amazonプライム特典を継続でき、プライム配送特典もAmazon Businessでのご注文に適用されます。」という記述が。

つまり、私がビジネスアカウントを登録すると、私個人がすでにもっているプライム特典を共有し、ビジネスアカウントでお届け日時指定便無料で事業用のものを買うことができるということです。

もともと個人で利用していたものですし按分計算も面倒なので、プライム会費を事業の方の経費にしようとは思いませんが、アカウントを分けて管理できて、お届け日時指定便が無料になるのはうれしい。

ということで、早速登録。

個人事業主の場合、登録画面で屋号、業種、住所、電話番号、連絡担当者氏名などを入力し、青色申告の個人事業主であることが確認できる以下のいずれか1点(税務署の印鑑付きもしくはe-Taxの受信通知付き)をアップロードします。

  • 開業届出書
  • 過去2年以内の所得税青色申告決算書
  • 過去2年以内の青色申告承認申請書

マイナンバーや事業収入などの情報は隠してOK。開業届では青色申告かどうかはわからないけどいいのかしら、と思いつつ、サンプルに従い、届出の内容部分は全面的に隠して送信。

自動応答メールには3営業日以内に登録とありましたが、1時間ほどで登録できた旨のメールが届きました。か、簡単・・・。

Businessプライム登場

登録して1ヵ月程経った2018年10月22日、Businessプライムがスタートしました。

3ユーザーまで年会費3,900円(消費税込)から、100ユーザー超無制限は年会費270,000円。

※上記の料金は2018年10月29日現在のものです。以降に記載する特典内容や料金も同様です。

Businessプライムには、次のような、個人のプライムにはない特典があります(以下の2つは4ユーザー以上のプラン以上に限る)。

  • 購買分析ダッシュボード…購買傾向の分析、指標管理などが可能で、購買予算意思決定やコストダウンに役立てる
  • 購買コントロール…自社の購買ルールを設定し、従業員に遵守させることができる

ある程度の規模の企業で、各部署でばらばらに購買している状況があれば、Amazonビジネスを導入することで購買先の集約を図ることができ、かつ、請求書払いができるという点で、事務処理の大幅な削減が期待できます。また、購買情報を分析して購買状況を一元的に把握することができ、部署別の管理などに役立つとともに、不正購買の抑制につながることも考えられます。

ちなみに、私のように個人のプライム特典を共有することは引き続き可能で、ビジネスプライム特典を個人と共有することもできます。ただ、ターゲットは、あくまでも大企業の購買管理という印象を受けました。

売る側のメリット

私の場合は買うのみですが、売る側のメリットの方も大きそうです。

Amazonには出品プログラムがありますが、出品者は追加費用なしで「Amazon Business出品プログラム」へ登録することができ、Amazonビジネスの登録者に対して販売することができます。

Amazonビジネスの登録者は法人・個人事業主ですので、潜在的な顧客が日本全国に一気に拡大します。成約した場合の販売数量も、個人相手よりも大きな数量となるでしょう。法人・個人事業主に限定した販売も可能で、代金回収はAmazonが行うため、与信管理や回収事務の手間が削減できます。

スタートアップ企業や販路拡大に悩む企業にとっては、低コスト(月額4,900円(消費税別))で試すことができる、一つの方策となりそうです。

まとめ

Amazonビジネスに登録したものの、特段買う物が増えたわけでもない私は、正直「アスクルじゃだめなの?」と思っていました。

しかし、Amazonの品揃えにビジネス向けの機能(請求書払い、承認ルール、購買分析など)が加わることにより、大きな優位性を持った、と言えそうです。

売る側にとっても、法人・個人事業主に販売できることは魅力であり、Amazonマーケットプレイスで販売したい、という業者も増えることでしょう。そうすれば、商品数は増えるし、マーケットプレイス内で競争が起こり、低価格で良いサービスを提供する業者が生き残る、と、Amazonにとっては良い循環となります。

今後どのように拡大していくのか、アスクルなどの既存業者はどう戦うのか、興味があるところです。

おわり。

今日の花

ラークスパー(キンポウゲ科、原産地:ヨーロッパ)

柔らかな花びらが特徴的です。茎も葉も細くて繊細です。ラークスパーと言えばピンク、というイメージが強く、白のものは初めて使いました。清楚で控えめな華やかさがありました。