このブログを始めて1ヵ月経ちました。ブログと一緒にスタートしたものがあります。約20年ぶりに、スペイン語の勉強を再開しました。
スペイン語再開
スペイン語との距離
大学の第二外国語として勉強し始め、その後、翻訳の仕事をしていました。といっても、仕事のほとんどはフランス語で、スペイン語の文献の翻訳は数えるほどでしたが。
翻訳を止めてからは、スペイン語には見向きもしてきませんでした。
翻訳をしていた頃は、それなりに読めて書けて話せたので、もったいないとも思いましたが、翻訳を止めた経緯があまり良いものではなかったため、もう見るのも聞くのもイヤでした。
イニエスタ選手と大谷翔平選手といけばな
イニエスタ選手
最初のきっかけはイニエスタ選手でした。
私は野球が好きで、正直、サッカーにはまったく興味がありません。
しかし、「あのイニエスタ選手がJリーグにやって来る!」と、テレビでさかんに報道されると、さすがに「そんなにすごいの?」と目に止まりました。
インタビューなどでイニエスタ選手が話すスペイン語を聞くと何となく懐かしくなり、「久しぶりにスペイン語やってみようかな」と、思うようになりました。
大谷翔平選手
そう思い始めると、次に思い浮かんだのは大谷翔平選手。
大リーグにはスペイン語圏出身の選手(スペイン語はブラジル以外の南米で広く使われています)が多く、ベンチでは英語もスペイン語も話されているそうです。
大谷選手は、日本ハムファイターズ時代の同僚にメンドーサ選手などのスペイン語を話す選手がいたためか、渡米当初「英語よりもスペイン語の方ができる」などと言われていました。
「たしか大谷選手もスペイン語話すんだよな。」
・・・単なるファン心理、ってやつですね。
いけばな
さらに、これは遠い遠い夢、という感じですが、いけばなの先生の中には英語で生け花を教えていらっしゃる方もいて、海外の方の感性は日本人とはまた異なり、お稽古するととても楽しく、刺激になるそうです。
その話を思い出し、「いつかスペイン語でいけばなを教えられるようになったら素敵」と、無謀にも思うようになりました(そもそもいけばなを教える資格を取らないと)。
ラジオ講座でスタート
3つ揃えば重い腰も上がります。
とはいえ、スクールに通うような余裕はないため、まずは手軽にできるNHKのラジオ講座でブランクを少し取り戻すことにしました。
ラジオ講座は半年サイクルで、ちょうど10月1日から新しいコースが始まりました。
ラジオスペイン語講座の放送時間は、朝7時15分から。起きて食事して身支度してからラジオ講座を聞いて、それから仕事を始めれば、朝型へのスイッチも図れて一石二鳥です。
テキストを買って、いざスタート。
ラジオからインターネットラジオへ
ラジオは災害用のものしか自宅にはありませんが、今の時代、もちろん、インターネットで聞くことができます。
NHKラジオの場合、「NHKラジオアプリ」というものがあり、それをスマートフォンにダウンロードしました。
トップ画面に、NHK第1放送、第2放送、FM放送、聞き逃し、の4つの選局メニューが表示されますので、時間になると、第2放送をスタンバイします。
初めてインターネットラジオをスマートフォンで聞きましたが、当たり前ですが、アナログラジオ放送に比べて音が驚くほどクリアで良い。たまに「バッファー中」と音声が途切れますが、途切れた箇所から自動的に再開してくれるので問題はありません。
アプリを活用
さらに、NHKラジオ講座向けには「NHKゴガク」というアプリもあります。
放送の翌週から1週間公開されるストリーミング配信などはアプリをダウンロードするだけで利用できますし、「NHKネットクラブ」に会員登録すると、いつも聞く番組を登録し、出席簿をつけられるようになります。聞いたら何かしらチェックをして達成感を味わいたいというニーズに応えてくれてうれしいです。
ただし、このアプリでストリーミングを聞くと自動で出席簿を更新してくれますが、リアルタイムでラジオを聞いても更新されないので、自分でチェックしているのがちょっと残念・・・。
リアルタイムで聞き逃し、ストリーミングで聞いたものもありますが、10月は皆勤しました(自分でチェックできるのですが、皆勤は本物です!)。
追記:「NHKゴガク」のサービスのうち「マイ語学」サービス(出席簿をつけられるサービス)は2019年3月31日で終了するとのことです。・・・残念。ストリーミングサービスは継続されます。
スペイン語を楽しむ
ラジオ講座には入門編と中級編がありますが、「一応、相当勉強したし」ということで、両方とも聞いています。
スペイン語の発音はローマ字読みに近く、馴染み安いです。久しぶりに聞くと、「いろいろな言語があるけど、スペイン語の明るい響きがやっぱり好きだ〜」と感じます。
文法では、まずは動詞の活用がクセモノです。
1つの動詞について、一人称(私)、二人称(君)、三人称(彼、彼女、あなた)の単数形と複数形があるため、合計6つの活用形があります。
例えば、勉強するという単語は、estudiarといいますが、次のようになります。
- Estudio español.(私はスペイン語を勉強している。)
- Estudias español.(君はスペイン語を勉強している。)
- Estudia español.(彼はスペイン語を勉強している。)
- Estudiamos español.(私たちはスペイン語を勉強している。)
- Estudiáis español.(君たちはスペイン語を勉強している。)
- Estudian español.(彼らはスペイン語を勉強している。)
動詞の活用形で主語がわかるため、主語は省略されることが多いです。上の文章でも省略しています。
動詞の語尾(上のestudiarでいうと-arの部分)により、ある程度規則的な形で変化するので、何となく記憶はしているのですが、とっさに出てこない。そして口が回らない。
とはいえ、徐々に単語を思い出したり、会話が聞き取れるようになってきて楽しさは増しており、「このまま続けるぞ」と気合いを入れています。
時制、接続法、やたら長い文節をも一言で指す代名詞「lo」(英語のitやthatに相当)などに苦労していたことも思い出してきました。
まだまだこれから難関がありますが、翻訳をやっていた頃にはなかった遠い夢があるのは大きな違いです。
楽しみながら続けていけるのではないかと思っています。
おわり。
今日の花
木苺(の葉)(ナデシコ科、原産地:日本)
5つに分かれた葉先の形から「ベビーハンズ」という品種です。春は新緑、秋は紅葉で使います。茎がジグザグに曲がっており、どの葉を落として茎をいかに見せるかが腕の見せ所です。