税務でも会計でも、やったらダメなことがあります。

それをどう伝えるかは悩みどころです。

ダメなこと

やったらダメなことには、次のようなものがあるでしょう。

  • 犯罪(脱税、粉飾)
  • ルール違反(期限後申告など)
  • 社会通念上あるいは常識的にダメ

伝える難易度

では、その「ダメ」をどう伝えるか。私にとっては難易度が分かれます。

難易度=低

1番目の「犯罪」や2番目の「ルール違反」を伝えるのは簡単です。

  • この法律のここに違反します。
  • 違反するとこのような罰があります。

明確に根拠を示すことができることがらは、説明としては簡単です。

相手が、単に知らなかった、ということであれば、根拠を知って納得してもらえる場合も多いでしょう。

難易度=高

3番目の「社会通念上あるいは常識的にダメ」を伝えるのは、難しいです。

社会「通」念とか「常」識とか、あたかも、時代を問わずみんながわかっている・思っていることがら・知識、のようでありながら、人それぞれが持つものはまるで違います。

特に、会計や税務の仕事をずっとしている人(私を含む)とそうではない人とではまったく異なります。

ルールとして明文化されていなくても、会計や税務の仕事をしていれば、そういうことは普通やらない、ということもあります。

しかし、「なぜ?」と理由を問われて、はたと考えることもあります。

なぜ「普通やらない」のか?

例えば、

  • 税務調査が入ったときに問題視される可能性がある
  • 税務調査が入ったときに説明に手間がかかる(あれこれ説明したり調べられたりした結果、問題ないという結論になるのであれば、簡単に説明できるようにしておく方が、納税者にとって、時間や手間の節約になり、得だと思います)
  • 多くの会社や事業主がそうだから

1番目や2番目の理由であれば、内容を説明して理解してもらえれば、あとは相手の判断に委ねます(あくまで、犯罪やルール違反ではないことが前提です)。

3番目だと思い当たったら、それは自分を疑ってかかる必要があります。

なぜなら、「多くの会社や事業主」は、あくまでも「私」の社会通念・常識の枠の中だけのものであり、だとしたら、それほど「多く」はないからです。会計や税務の仕事をしていない方と比べれば多いでしょうが、世の中の会社や事業主の数と比べたら、そのうちのほんの一握りにすぎません。

であれば、自分の意識をいったんリセットし、

  • 本当に、税務的に問題視される可能性はないのか?
  • 相手にとってベストな方法は何か?

改めて、考え直す必要があります。

いろいろな方と出会い、いろいろな疑問にぶつかることで、何となくとらわれていることも多いのだと気づかされます。

ダメの伝え方

ここまで、繰り返し「ダメ」と書いてきましたが、実際に話すときは、「ダメです」、とは言わない場面もあります。

法律違反やルール違反であれば、説明したうえで「ダメです」とはっきり言わなければなりません。

しかし、社会通念上あるいは常識的にダメ、ということであれば、「ダメです」、とは言わず、こういうリスク(可能性、危険性)があります、おすすめしません、といった言い方を選び、事実あるいは自分の見解として伝えるよう心がけています。

法律違反やルール違反でないことなら、税理士が「ダメ」という言い方で、強権発動のように止めるべきものではないと考えています。

自分の会社や自分の事業のことは、人から言われたから、ではなく、自分で考えて決断してほしいのです。もちろん、そのための材料は提供します。説明して納得してもらうのはとても大変なこと(私の説明力のなさゆえ)ですし、最終的な決断を下すのは私でなくとも責任は同じと、胃がきりきりするような思いもします。

「ダメです」と言ってしまう方が簡単かもしれませんが、それを我慢してこそ、納得感や信頼感が生まれるのではないかと、ぐっとその言葉を飲みこむのです。

今日の花

デンファレ(ラン科、原産地:ニューギニア)

以前(2018年11月20日)、もう少し色が薄いものを投稿したことがありますが、こちらの方がデンファレらしい色なのではないかと思います。おめでたい席などにもよく飾られていたりします。デンファレに限らず、ランの仲間は花の持ちがよく(すぐに萎れたり枯れたりしない)、蕾も先端の方まで開花します。これは3本390円で買ったものでしたので、華やかな花が長く楽しめてお得でした。

1日1新
~1日1つ、何か新しいことをする試み

こんがりや 胡麻味噌焼きおにぎり