お金を払って買う世の中の物やサービスの多くには、消費税がかかっています。
本体(税抜)価格+消費税のものはわかりやすいですが、税込価格になっていると、余り意識していないものもあるかもしれません。
ビジネスを始めると、所得税や法人税の納税のほか、消費税の納税のことを考える必要が出てきます。
消費税のしくみ
消費税は、日本国内で、物を買ったりサービスを受けたりすることに対してかかる税金です。
消費税を最終的に負担するのは、最終消費者、つまり、一人一人の個人です。
それはこのような仕組みです。
会社や個人事業主が材料や商品を仕入れたり、オフィスを借りたり、電気や水道を使うときには、消費税を払います。
他方、これらを使って物を作って売ったり、サービスを提供するときには、物やサービスに消費税をのせて、売る相手から受け取ります。
そして、(商売を営んでいない)消費者である個人が、自分のために物を買って使ったり、サービスを使うことが、物やサービスのゴールになります。
消費者である個人は、物やサービスとあわせて消費税を支払うだけで、どこからも受け取ることはありません。
国(と地方自治体)に消費税を納めるかわりに、お店に支払っている、ということになります。
会社や個人事業主が受け取る消費税は、消費者から預かっているにすぎません。一人一人の消費者個人が国に納めるかわりに、会社や個人事業主が国に納めているのです。
納税する消費税の計算方法
ごく単純にいうと、次のような計算です。
販売のときに受け取った消費税−仕入や経費のために支払った消費税
会社や個人事業主の単位で、受け取ったものと支払ったものを相殺します。
原則的な計算方法は、販売のときに消費税をいくら受け取ったか、仕入や経費について消費税をいくら支払ったかを、1つ1つの取引ごとに記録するやり方です。
このとき、
- 1つ1つの取引について金額まで記録する方法
- 消費税の有無・税率のみ記録して月ごとに消費税の金額を出す方法
があります。
免税事業者とは?
- 売上が1,000万円以下だと消費税を払わなくていい
- 会社を設立して2年間は消費税を払わなくていい(2年間でない場合もあります)
という話を聞いたことがあるかと思います。
「事業者免税点制度」といって、小規模な会社や個人事業主は、
販売のときに受け取った消費税−仕入や経費のために支払った消費税
の計算をして国に消費税を納める、ということをしなくてよい、という制度であり、この制度の適用を受ける会社や個人事業主が免税事業者です。
免税事業者が課税事業者になると、損益やお金にどのような変化があるか、次回に続きます。
今日の花
サンダーソニア(ユリ科、原産地:南アフリカ)
ベルのような形の花が特徴的です。オレンジ色が夏らしいですが、実際、夏にかけて見かけることが多いように思います。もともと上に向かって伸びるのですが、なぜか、いけばなでは水平に近い角度にかたむけて使うことがあります。茎の周りに不規則に花がついているので、横にたおすと、かっこよく見せるのがとたんに難しくなります。いけばなは植生を大事にするというのに解せぬ、と、納得いかない気持ちでお稽古しました。
1日1新
~1日1つ、何か新しいことをする試み
TRAINIART TOKYO