会社を設立したり個人事業を開始したら、どのような手続が必要でしょうか?

(注)すべての情報は投稿時点(2019年7月18日)のものです。

税務署

提出が必要となる主な届出書や申請書です。

会社 個人事業
法人設立届出書
→設立から2ヶ月以内
個人事業の開業届出書
→開業から1ヶ月以内
青色申告の承認申請書
→設立から3ヶ月以内
所得税の青色申告承認申請書
→1月1日~1月15日開業の場合:3月15日まで、1月16日以後開業の場合:開業から2ヶ月以内
給与支払事務所等の開設届出書
→設立から1ヶ月以内
不要(開業届で兼ねる)
源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
→随時(提出日の翌月支給分の給与から適用)

  • 給与の支払対象者が常に10名未満
  • 源泉所得税を毎月納付から半年に1回(7月10日と1月20日)まとめて納付に変更できる
同左
事前確定届出給与に関する届出
→設立から4ヶ月以内

  • 役員に毎月定額の報酬以外にボーナス等臨時の報酬を支払いたい場合、支払対象者、金額、支払日を届出
該当なし

提出先は?

会社の場合は本店所在地、個人事業主の場合は自分の住所を担当している税務署に提出します。

国税庁のホームページ(トップページ)に「税務署を検索」というボックスがあり、郵便番号を入力して検索することができます。

国税庁のホームページ(トップページ)へリンク(別のウィンドウが開きます)

都道府県市町村

東京都の例です。

会社 個人事業
法人設立届出書
→設立から2ヶ月以内
事業開始等申告書
→開業から15日以内

提出先は?

東京23区の場合、会社の場合は本店所在地、個人事業主の場合は自分の住所を担当している都税事務所に提出します。

ただし、都税事務所により、一部の種類の税金しか取り扱っていない場合があります。

本店所在地や自分の住所の「法人事業税/地方法人特別税/法人都民税/個人事業税」を取り扱っている都税事務所が提出先となりますので、注意が必要です。

東京都主税局のホームページ(トップページ<都税事務所等一覧>)へリンク(別のウィンドウが開きます)

健康保険(協会けんぽ)・厚生年金保険

会社 個人事業
加入が必要なケース 必須 常に5人以上の従業員が働いている事務所、工場、商店等
手続の期限 設立から5日以内 要件を満たすことになってから5日以内
添付書類 ・登記簿謄本(原本)
・法人番号指定通知書のコピー
事業主の世帯全員の住民票(原本)

注意点

  • 会社は原則として加入が必須ですが、次の場合は加入できません。
    • 給与を支払っている者が誰もいない(例:役員1名の会社で無報酬)場合
    • 社会保険料を給与から天引きできるほどの金額の給与を支払っている者が誰もいない場合
  • 個人事業で加入する場合も、事業主本人は加入できません。

加入後の手続は?

健康保険

例えば、国民健康保険から協会けんぽに加入する場合、協会けんぽでの加入手続が完了し、保険証が手元に届いたら、自分でお住いの地方自治体の窓口に出向き、切替(国民健康保険の資格喪失)の手続が必要です。

厚生年金保険

自分での手続は必要ありません。

労働保険

会社と個人事業に共通です。なお、労災保険と雇用保険を総称して「労働保険」といいます。

  • 従業員(パート、アルバイトを含む)を雇用したら必ず加入
  • 雇用から10日以内
  • まず、所轄の労働基準監督署で手続
  • 雇用保険の被保険者となる従業員(下記)を雇用した場合は、労働基準監督署で手続の次に、所轄のハローワークで手続

雇用保険の被保険者となる従業員

雇用保険については、従業員が被保険者となる場合について次のような一定の条件があります。

  • 正社員…必須
  •  パート、アルバイト…次の条件をいずれも満たす場合
    •  31日以上継続して雇用する場合
    • 1週間の労働時間が20時間以上

概算保険料の支払い

労働基準監督署での手続と同時(または50日以内)に、概算で労働保険料を納付する必要があります。

計算方法は、雇用~年度末(3月31日)までに発生する給与の見込額に労働保険料率を掛けます。

例えば、小売業で、

3月31日までの給与支給の見込額の総額:500万円

そのうち、雇用保険の被保険者に支給する見込額:400万円

の場合、

労災保険料…500万円×3/1,000=15,000円

雇用保険料…400万円×9/1,000=36,000円

15,000円+36,000円=51,000円

となります。

設立・開業当初で資金にゆとりがないタイミングでは、意外と痛い出費となるものです。

一元適用、二元適用とは?

自分で労働保険の手続をしようと厚生労働省のホームページを見ると、いきなりこの言葉が出てきて、「?」となるのではないでしょうか。

厚生労働省のホームページ(労働基準情報>労働保険の適用・徴収>労働保険制度(制度紹介・手続き案内)へリンク(別のウィンドウが開きます)

簡単にいうと、労災保険と雇用保険の申告・納付をまとめて行うか別々に行うかの違いで、業種によって分かれます。

二元適用の対象は農林漁業、建設業等に限られますので、一元適用の対象となる場合が多いでしょう。

おわりに

会社設立や個人事業の開業後に必要な手続についてまとめました。

健康保険・厚生年金保険、労働保険は専門外ですが、会社設立・開業とは切り離せない手続ですので、概略をご紹介しました。

冒頭にも記載しましたが、すべての情報(手続内容、対象者、添付書類、計算例の料率等)は、投稿日(2019年7月18日)現在のものですので、実際の手続時には最新の情報をご確認いただくようお願いいたします。

また、投稿時点ではそれぞれの窓口で手続が必要ですが、2020年完成を目途に、一括で電子申請できるシステムの構築が進められていますので、システムの運用が開始されると、手続の流れが大幅に変わることも予想されます。

今日の花

ジニア(キク科、原産地:メキシコ)

百日草とも呼ばれます。赤、黄色、オレンジ、白といった、はっきりした色合いのものが多いのですが、こういうものもあるのですね。スモーキーで複雑な色合いが気に入りました。どうにもうまくピントが合わず、ボケてます…。

1日1新
~1日1つ、何か新しいことをする試み

キリコテラス